ちょっとした置き忘れ
義理の両親は、同じマンションの隣の部屋に住んでいます。
お隣さん同士。
スープの冷える間もない距離(笑)。
後期高齢者なので、いろんなことが昔のようにはできなくなってくるお年ごろ。
特に、義母は、一時期要介護3になったほどの大病からもうすぐ丸十年。
それでも、基本的に自分たちのことは自分たちでできていて、自立して暮らしているだけでも、とてもありがたいことです。
今日、仕事からひとりで帰ってきたら、マンションの階段の踊り場にポツンと、野菜やお財布が入った買い物カート(お年寄りが買い物に行くときにころころ引きずっていくやつ)が置いてありました。
おそらく義母のものだろうと思い、ちょうど義母が買い物から帰ってきたところだったのかな、と思いつつ、買い物カートを持って、義理親宅へ。
「これ、お義母さんのですか?」
「えぇっ!どこにあったの!?」
え・・・。
どうすればあんなところに置き忘れるのか…ちょっと状況をイメージできないのですが、買い物カートを踊り場に置き忘れたまま、3時間近く経っていた様子。
いろんな人の出入りがあったであろう時間帯に、ぱっと見、財布が入っているとすぐわかる荷物が何事もなく置きっぱなし。
義母曰く、買い物したから財布には2千円程度しか入っていなかった、とのことですが、それでも!
たまたま、いつもより早い時間に私だけひとりで帰ってきた今日、私が気づいて届けられてよかった。
夫が隣にいなくてよかった。
このことを、深刻にとらえることなく、買い物カートが置きっぱなしだった、という事実だけを捉え、平常心でいられて、よかった。
もう少し若いときだったら、今以上に悪い方向の想像力が豊かだったので、今回のことを必要以上にネガティブに捉え、痴呆のはじまりじゃないか、とか、先行き不安に感じただろうと思います。
今回のようなことが、いや、もっと深刻なことが、この先起こるかもしれないけれど。
そのときはそのときで考えて、対処していけばいい。
とりあえず、今日の件は、私から夫に伝えない、伝えるまでもないこと、と捉えています。