晴れ舞台
花吹雪が舞い、葉桜に移りゆく今週は、入学式を迎えたと思しき親子を多く見かけます。
真新しい制服に身を包んだ子どもと正装の親御さんの姿は、キラキラした希望に満ちていて、まばゆいばかりです。
去年や一昨年はそんな光景をあまり見かけなかったので、今年は、少しずつ、コロナ禍前のように戻りつつあるのかもしれませんね。
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先日、数ヶ月ぶりにお茶の稽古がありました。
コロナ禍で稽古だけでなく茶会も延期になっていましたが、予定していた茶会が感染症予防対策を講じた上で開催されることになり、この度、日ごろの稽古の成果を披露する大役をおおせつかりました。
先生もご高齢で、この先いつまでお稽古ができるかわからないので、私にとって、最初で最後の晴れ舞台になるかもしれません。
茶会に向けた稽古をしているとき、
「一生懸命お点前している姿を見ているのは気持ちがいいものね。」
と先生が仰っていました。
そういえば、踊りを教えている知人が、「踊りが好きで舞台に立つのを励みに稽古をがんばっているけれど、自分が舞台に立つ以上に、教え子が舞台で踊っている姿をみるのは心底うれしい」と言っていたのを思い出しました。
私が親として子の成長を喜ばしく感じることは今世ではないけれど、お茶の先生にとって、教え子の成長をしみじみ喜ばしく思えるような場になるといいな、と思います。