聴風居

40代主婦。夫婦ふたりでひっそり暮らしています。

長電話

 

 昨晩、高校時代の友人と久しぶりに電話で話しました。

 九州在住の彼女とは、高校時代、特別仲がよかったわけではなく、卒業後もそれぞれの進学先、就職先で暮らしていて、近いからすぐ会える!というわけでもなかったのですが、なぜかずっと続いています。

 

 とにかく、いちど話し出すと機関銃のように話し続ける彼女。

 私が一度相槌を打つと、100倍くらいになって返ってくる感じ(苦笑)

 よくまあこんなにずっとしゃべれるなあ・・・、と、いつも呆れるし、疲れるけれど、何年かに一度機銃掃射を浴びるのもまあいいか、と思っています。

 特に、昨日は、有益な情報も入手できたし。

 

 考えてみれば、卒業してから30年近く経った今なお続いている関係。

 これも何かのご縁ですね。

 

 私は、父が転勤族だったこともあり、生まれ育った土地、ふるさと、と呼べる場所はありません。

 それもあって(もちろん、私の性格もあって)、友人と呼べる存在はとても少ないけれど、今回長電話をした彼女のほか、小学生のときからの付き合いのコなど、細く長く続いている関係がいくつかあります。

 友人だからといって、彼女たちに何でも話せないし、話すつもりもありません。

 でも、たとえ年賀状だけでも、何年かに一度会うだけでも、つながっている人間関係があることの有難さを、時折ほんのり感じます。

 

 医療従事者の彼女、昨夜は、めずらしく、「義理のご両親はお元気?」と聞いてきました。

 数年前に、義理の親のどちらかが脳の病気で倒れた、と覚えていた彼女。

 倒れる前と同じとまではいかないけれど元気だよ、と伝えると、「よかったね」と言ってくれた、その言葉に重みがあります。

 もうすぐ、義母が倒れたあの日から丸10年。

 この10年、思うところはいろいろあったし今もあるけれど。

 今の生活は、決して、当たり前、ではない。

 だからこそ、今も義母が元気で暮らしていること、みんな元気で暮らしていることに感謝したいと思います。