「死の講義-死んだらどうなるか、自分で決めなさい」
人類が文明を築く土台となった宗教。
中でも、特に大きな影響を与えた宗教である、キリスト教やイスラム教などの一神教やインドの宗教が、人は死んだらどうなると考えているのか、そして、中国文明における死の考え方、日本人の死の考え方について、とても読みやすく書かれています。
40代半ばの自分が、いつか必ず訪れる死を意識したとき、最初に頭に浮かんだのは、お墓、そして、冠婚葬祭等、これまでの人生で触れる機会の多かった宗教…私にとってそれは仏教でした。
次男夫婦で子どもがいない私たちのお墓。
墓、という容器とセットで、葬式、供養など、自分の死後の身の振り?を考える上で、”宗教”はおそらく欠かせません。
自分がこれまで仏教がゆかりだと思っていたあれこれが、実は仏教とは関係のないことだった!と知り、今後見る目が変わりそうです。
そして、死後を意識することは、生き方を意識することとセット。
これから生きている限り、避けることができない他人の死、そして、いつか訪れる自分の死を迎えるにあたり、死後の捉え方が宗教によって全然違う、ということを今更ながら知ることができてよかったです。