「世界はここだけじゃない」を知ったら
昨日の午後は、病院へ行っている夫を待つ間、神保町で所用を済ませ、喫茶店「ミロンガ・ヌオーバ」へ。
すっかり日が暮れ街に明かりが灯る時間帯、ほんのりウイスキーの薫りがするアイリッシュコーヒーを注文。
こんなささやかな時間をもつことが私にとって大切なことです。
☆
雑誌「文藝春秋」11月号に掲載された光浦靖子「49歳になりまして」。
歳を重ねるにつれ失われていくもの、取り返しのつかない何かに気づき、焦り、でも、このまま生きていくしかないと諦めている自分。
幸せに暮らしていても、時折、”なんでこうなっちゃったんだろう”、”こんなはずじゃなかったのになあ”という思いを抱く自分。
そんな自分に重ねながら読みました。
仕事も友人も住む場所も、「世界はここだけじゃない」を知ったら、どれだけ強くなれるんだろう。私はそれを知りたいのです。英語から逃げた分岐点に戻って、もう一つの人生も回収したいんです。私には時間があり過ぎるし。
もし、「世界はここだけじゃない」と知ることができるのならば…。
もし、「もう一つの人生も回収」できるのだとしたら…。
私は何をしよう?