四十半ばの自覚
先週末、帰省しました。
1年半以上ぶりの実家。
今の実家は、私が進学のために家を出て、父が退職後故郷に戻って建てた家なので、私自身は住んだことはありません。
けれど、親がいるところが実家。
築20年が過ぎ、空港から家へ、駅から家へ、と、私の進学先や就職先により、家路は変われど、親が住んでいる、かけがえのない家です。
今も書いていて、”あの家、建ってから20年経ったんだ!”とびっくり。
先日誕生日を迎えた母も、
「自分が76歳なんて信じられない。自分の気持ちとしては、まだまだ50代60代くらいの気分なのに。」
と言っていました。
母は以前から似たようなことを言っていて、若いころは全然ピンと来ていなかったのですが、40代半ばになった今、母の言うことがよくわかる。痛いほど。
白髪が増え、頭脳や肉体の衰えが顕著なここ数年、日々暮らしている中で、年相応の自覚はあるけれど。
ただ、久しぶりに親を前にして、自分が40代半ばなんてこと、すっかり忘れ、20代…30代…自分がまだまだ若いような錯覚に陥りそうになりました。
”あれ?私、いま45歳だったっけ??”
日々成長する子ども(孫)がいない帰省は、時が止まったような・・・いつまでも子どもでいられて、親の老いだけでなく、自らの老いをも忘れさせてくれる、ゆがんだ、夢のような時空間での滞在でした。